向上(神奈川2位)は、あと1歩及ばず初戦で姿を消した。試合後の平田隆康監督(47)は「こうして県外で試合をさせていただき、緊張感ある中でたくさんの経験をさせていただきました。神奈川代表として負けてしまい、申し訳ない気持ちですが、ここから足りないところを練習で補っていきたいです」と振り返った。

2回に先発の身長187センチの本格派右腕、佐藤諒音投手(2年)が4連打を浴びて3点を先制されたが、打線が粘り強く追い上げ、5-6と接戦に持ち込んだ。最後は8回にソロアーチを許して、逃げ切られた。

佐藤は「ボールが甘くなったところでしっかり打たれました。最後のソロホームランも、何とかギリギリかなと思いましたが、運ばれてしまい、自分の力のなさを感じました。今は最速135キロですが、スピードもフォーク、スライダー、カーブの精度も含めてレベルアップしていきたいです」と、具体的に課題を挙げた。