山梨学院が投打に白鴎大足利を圧倒して準決勝進出を決め、2年ぶりのセンバツ出場に大きく前進した。

試合後の吉田洸二監督(52)は「夏の大会をああいう形で負けてしまったので、この大会は優勝する覚悟で臨んできた。それでも夏に負けたことは消えないとは思います。ただ初回、渋谷のヒットが出た時、心の中でほっとした気持ちはありました」と、言葉を選びながらセンバツ出場を引き寄せた率直な感想を口にした。

夏は1、2年生主体で臨み、3年生のスタメンは2人というチーム編成。準決勝は1年生の走塁ミスが出て敗退。経験豊富な吉田監督としても、今後に尾を引く敗戦だった。それだけに、夏の雪辱を期すための関東大会という位置付けだった。

試合はエース榎谷礼央投手(2年)が3回までパーフェクトの立ち上がり。打線も1回裏、2死満塁から渋谷剛生外野手(2年)が左翼線への走者一掃の適時二塁打を放ち幸先よく3点を先制。着実に加点し、投打がかみあっての7回コールド勝利となった。