高校野球秋季関東大会は2日、準々決勝4試合が行われた。関東・東京のセンバツ出場枠は6。4強に進んだ山梨学院、浦和学院(埼玉)、木更津総合(千葉)、明秀学園日立(茨城)の4校は、来春センバツ出場を確実とした。

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山梨学院の榎谷礼央(れお)投手(2年)が7回を5安打無失点と好投し、3代での甲子園出場をほぼ手中にした。祖父と父は浜松商(静岡)で甲子園出場。殊勲のエースは「僕も甲子園に行きたかった。素直にうれしいです。今日は自分のテンポの良さで、打撃にも少しはいい影響が出たかもしれません」と、ほっとした顔を見せた。

打線も初回に2死満塁から渋谷剛生(ごうき)外野手(2年)の3点適時打で先手を奪う理想的な展開。5連覇がかかっていた今夏は1、2年生主体で臨み、準決勝敗退。雪辱を期した関東大会で結果を出し、吉田洸二監督(52)は「これでも夏の負けは消えません。けれど、この大会は優勝する覚悟で臨みました」と言った。来春からは学校法人の名称変更に伴い、山梨学院の胸の名前は変わらないが、帽子、ユニホーム含めてデザインを変更する予定だ。