マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が29日、国学院久我山(東京)を訪れた。

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部員から、イチロー氏に走り方について質問が飛んだ。それに対し、同氏は「まず、真っすぐ走る」と答え、こう続けた。「かかとを着く、つま先を着く、は次の段階」。

腕の振り方についても説明した。「腕を振れ、と言うけど、腕は後ろ(に振る)。後ろに(大きく)振ると、1歩が長くなる。肩甲骨が動きだすと、1歩が大きくなる。大きく使う。1つ、クリアしてから次。できたら次にステップする。1つができたら次。3つ以上とかはできない」。

自ら軽く走って、実践してみせた。「僕の足は内側に見える。外側にひざが回ると動きはロス。意識するだけで、変わる。何日かでできることではないけど、でも、考えないと永遠にできない」と、考えることの大切さも説いた。