第94回選抜高校野球大会で、昨秋東海大会準優勝の聖隷クリストファー(静岡)が選外だったことについて、日本高野連は10日、静岡県高野連から聖隷クリストファーに対して主催者側からの何らかの措置、丁寧な説明などを要望されたとした上で、「選考委員会ではさまざまな角度から議論し決定に至っていることから、その詳細な内容は公開になじまない」「主催者としては選考委員会総会時と2月4日付の毎日新聞紙面での説明以上のものは公表できないと総合的に判断し、当該校にもこれ以上の説明を差し控えたい」などと回答したと発表した。

東海地区からは昨秋の東海大会で優勝した日大三島(静岡)と、同4強の大垣日大(岐阜)が選ばれ、SNS上などで議論を呼んでいる。

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【静岡県高野連からの3つの要望と日本高野連の回答】

◆要望<1> 当該校(聖隷クリストファー)への主催者側から何らかの措置や丁寧な説明

◇回答<1> 選抜大会選考委員会は、主催者が委嘱した選考委員に秋季地区大会の視察および戦績資料の検討を依頼し、選考基準に基づき、出場校、補欠校を選考している。選考委員会ではチームの戦力や技能についての詳細かつ忌憚(きたん)のない評価や分析も含め、さまざまな角度から議論し決定に至っていることから、その詳細な内容は公開になじまないと考える。主催者としては選考委員会総会時と2月4日付の毎日新聞紙面での説明以上のものは公表できないと総合的に判断したため、当該校にもこれ以上の説明を差し控えたい。

◆要望<2>今後の選考方法についてさまざまな角度からの検討

◇回答<2>選考のあり方や選考経過の説明方法などについて今後検討していく。

◆要望<3>静岡県内の加盟校指導者からの思いや意見を届けたい

◇回答<3>加盟校指導者からの思いや意見があればお届けいただきたい。

日本高野連は、同じ内容を他の都道府県高野連にも伝えた。