第94回選抜高校野球大会で、昨秋東海大会準優の聖隷クリストファー(静岡)が選外だったことについて、日本高野連は10日、静岡県高野連から同校に対して主催者側から何らかの措置や丁寧な説明などを要望されたとした上で、「これ以上の説明を差し控えたい」などと回答したと発表した。

これを受け、日本高野連の宝馨会長(64)がコメントを発表した。

「選抜高等学校野球大会の出場校は、毎日新聞社と日本高等学校野球連盟が大会主催者として、野球に関して見識の深い選考委員を委嘱し、選考基準に則り、選考委員会で厳正かつ慎重に審議し決定します。したがって、去る1月28日に決定した「第94回選抜高等学校野球大会」出場校32校と補欠校は最終のものです。

今回の選考に関して、多くのご意見を頂いております。頂戴したご意見を真摯に受け止め、今後の選抜大会をより良いものにしていくよう、関係者一同努力を重ねて参ります。

新型コロナウイルス感染症の影響が続き制約がある中ではありますが、出場校には大会で日頃の練習の成果を存分に発揮することを期待しています。残念ながら選考されなかった学校には、次の目標に向かい、引き続き練習に励んでいただくことを心より願っております」

東海地区からは昨秋の東海大会で優勝した日大三島(静岡)と、同4強の大垣日大(岐阜)が選ばれ、SNS上などで議論を呼び、日本高野連は同日のリリースで「本日まで多くの意見をいただいております」と記している。

▽聖隷クリストファー・加茂勇作部長(県春季西部地区大会の組み合わせ抽選会後、取材に応じ)「部長としての思いだが、真摯(しんし)に受けとめて前に進むしかない」