春夏通じて初出場の和歌山東が延長戦の末、倉敷工(岡山)を破り、甲子園初勝利を挙げた。

3回に1点を先制されたが6回に追いついた。1-1で延長戦へ。11回表、無死一、二塁から送りバントせず強攻策。2番森岡颯太内野手(3年)が右前適時打を放ち2-1と勝ち越した。さらに5番此上平羅内野手(3年)の2点適時打、敵失も絡み6点を追加。7安打を集め7得点を挙げるビッグイニングで8-1。試合を決めた。

先発のサイド右腕・麻田一誠投手(3年)は緩急をつけた丁寧な投球で倉敷工打線を翻弄(ほんろう)。8回1死一、二塁のピンチでは左腕・田村拓翔投手(3年)が救援登板。連続三振でピンチを脱した。内野に回った麻田は9回から再び登板。その麻田が10回にピンチを迎えると右翼手の左腕・山田健吾(3年)を投入しピンチをしのいだ。

倉敷工は先発の高山侑大が丁寧な投球。しかし打線が相手投手陣を捉えきれず前回出場の09年春以来の甲子園白星を逃した。