高知が、9年ぶりにセンバツで初戦を突破した。

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両チーム無得点で迎えた5回、1死一、三塁で、1番山下圭太投手(3年)が三塁線を破る適時二塁打を放ち先制。なお2死二、三塁で、3番プロ注目の高橋友内野手(3年)が右前に落ちる適時打を放ち2点を追加した。「詰まったが落ちてくれて良かった」と振り返った。6回にも敵失で4点目を奪い、相手を突き放した。

昨夏のエース、阪神森木大智投手(18)も立てなかったマウンドで背番号1の山下が好投。5回まで東洋大姫路(兵庫)打線を2安打無得点に抑え「マウンドの感触とかいろいろ報告したいです」と笑顔で話した。6回からは中嶋奏輔投手(2年)、日野灯投手(ともる、3年)の継投で反撃を封じた。

浜口佳久監督(46)はこの日、甲子園初采配で初勝利を挙げた。「とにかく私も含めてみんなで思い切りやろうと選手たちには言っていた。自分たちのペースで野球ができた」と振り返った。一戦必勝を掲げるも、指揮官は「9年前の4強に並びたい」と前を向く。4強、そして頂点へ。47年ぶりの歓喜に「土佐の雄」がこの春の躍進を誓った。【山崎健太】

◆山下圭太(やました・けいた)2004年(平16)6月17日、高知県南国市生まれ。岡豊小1年から長岡フューチャーズで投手として野球を始める。高知中では軟式野球部に所属し、3年夏にエースで全国大会準優勝。高知では2年春の四国大会から背番号19でベンチ入りし、同夏の高知大会で背番号7。50メートル走6秒2、遠投98メートル。好きな選手は楽天則本。170センチ、70キロ。右投げ右打ち。