浦和学院(埼玉)は、継投で頂点を狙う。

第94回選抜高校野球大会で15年春以来となる5度目の4強入りを果たし、29日は西宮市内で準決勝(30日・甲子園)に向けて約2時間半の調整を行った。

準決勝の近江(滋賀)戦に向けて、シートノックやシート打撃、フリー打撃で汗を流した。

近江のエース山田陽翔投手(3年)の対策で、変化球への対応に取り組んだ。昨秋から指揮をとる森大監督(31)は「いい投手なので、どう打ち崩していくか。投手戦になるのではないかと思う。2、3点の争いで、終盤勝負かと思っている。選手たちはすごくいい雰囲気で試合に臨めている」と話した。

父の士前監督は13年の第85回センバツで初優勝しており、史上初の父子での制覇達成まで残り2勝と迫る。

残り2試合のポイントは、投手陣。開幕戦の大分舞鶴戦ではエースの宮城誇南(こなん)投手(3年)が13奪三振で完封勝利。2回戦の和歌山東戦でも7回を10奪三振で無失点。準々決勝の九州国際大付(福岡)戦は7回1/3を投げて3失点だった。

今大会2試合に登板した金田優太内野手(3年)、2回戦で1イニングを抑えた浅田康成投手(3年)、さらに今大会まだ登板していない芳野大輝投手(3年)、野口拓夢投手(3年)も控える。森監督は「(宮城は)少し疲労が見られるが、他の投手もいる。ここからは、彼だけの負担にならないように戦っていければと思う。カギは投手陣」と明かした。