実践学園は、シード校撃破まで残り1アウトから暗転した。10-2で迎えた7回も2死走者なし。コールド勝ち目前だったが、そこから1四球を挟む8連打を浴び8失点で同点を許した。8回にも8失点し、コールド負けした。

網代潤一監督は「高校野球は、なかなか簡単にはいかない。ちょっとしたことでひっくり返る。怖いですね」と言った。センバツに出た二松学舎大付が相手。「まさか、学舎さんにコールド勝ちとは考えてもいなかった。出来すぎです。ベンチでも(空気を)締めていたのですが」。6回、7回と失策が失点につながった。

先発した田口慶亮投手(3年)は、直球は130キロほどながら、制球が良かった。変化球を交えて、ゴロを稼いだ。3回までの打者一巡目はパーフェクト。打線も応え、勝利が見えていただけに「野手のエラーを助けられませんでした」と悔やんだ。それでも、シード校相手に自分の投球は見せた。「今日は直球は走ってました。変化球のキレとスタミナをつけていきたい」と、夏へのテーマを掲げた。