静清のエース久保陸弥(りくや、3年)が、チームを10年ぶりの4強に導いた。御殿場西戦に先発し、7回2安打1失点と好投。最速138キロの直球にスライダー、スプリットも織り交ぜ、9三振を奪った。「日によって、どう動くか分からない」と話す直球のくせも奏功し、相手打線に的を絞らせなかった。3-1の勝利に大きく貢献。長田仁志監督(68)から「今日のヒーローは久保。7回までよく投げてくれた」とたたえられた。

県大会は全3試合に先発し、わずか2失点と好調の右腕。浜松開誠館と対する準決勝に視線を向け、「相手は関係ない。気持ちを前面に押し出し、相手に向かっていくという自分のスタイルで投げたい」と力を込めた。