今春センバツ4強の浦和学院(埼玉1位)が、優勝した2017年(平29)以来、5年ぶりに春季関東大会4強入りを果たした。

途中出場で背番号「14」の伏兵が試合を決めた。5-5と同点の6回裏1死二塁。6回表から守備固めで8番に入った大勝朱恩内野手(3年)が、逆方向の左翼フェンスへワンバウンドで直撃する勝ち越し適時打を放った。

4球目のフォークを捉えた。大勝は「スタメンで出たり、控えから急に出場したり。いつ出るか分からない状況で常に準備をしています。自分の打撃の持ち味は広角に長打を打てるところ。コースに逆らわずに打つことが出来ました」と、丁寧に話した。

中学時代はU-15日本代表にも選ばれた逸材。今大会では浦和シニア時代のチームメートの活躍が刺激になっているという。「山村学園の坪井は中学で同じチームだったんです。関東大会で活躍しているのを見て、『自分も負けてられない』と、いい刺激になっています」。坪井は22日の2回戦で1試合2本塁打を放った。高校通算32本塁打のスラッガーへのライバル心が活躍の火種となった。

森大監督(31)も「大勝は春先から当たっていたんです。逆方向に打てる打者で、あの場面でも打ってくれるんじゃないかと思って見てました。控えから登場した選手たちがああやって結果を出しているのが、春からの成長だと思います」と、たたえた。

準決勝は28日。山梨学院(山梨1位)と対戦する。