関東第一(東京1位)は今春センバツ4強の浦和学院(埼玉1位)に敗れ、2年連続の準優勝に終わった。

打線は浦和学院の投手陣から5安打を放ったが、2回1死一、三塁での衛藤冴仁内野手(2年)の右前適時打による1点に終わった。今大会準決勝までの3試合で23得点の強打を発揮出来なかった。

準優勝の結果に米沢貴光監督(46)は「3年生たちが戦い抜いてくれて、頑張ってくれた証拠だと思います。前の試合に打って、次の試合で打てなくなるのは夏では良くあること。それを経験できたことは大きかったと思います」と話した。

東京勢として2006年(平18)の日大三以来、16年ぶりの頂点とはならなかったが、夏に向けて収穫点があった。投打ともに飛躍した選手が現れた。

投手では背番号「10」の最速142キロ右腕・成井颯投手(3年)が今大会、3試合に登板。計20回で2失点と、抜群の安定感をみせた。

打っては4番の増尾己波内野手(3年)が全試合安打を記録。米沢監督は「成井が成長しましたよね。増尾も公式戦で結果が出ていなかった中で、打ち始めてくれました」と、たたえた。

関東大会で大きな経験値を蓄えたナイン。3年ぶりの夏の甲子園出場へ、7月の東東京大会に備える。【阿部泰斉】

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