1回戦屈指の好カード対決が幕を開ける。今春の九州王者に輝いた神村学園と、ノーシードの伝統校、鹿児島実がいきなり激突。昨年は準決勝で顔を合わせ、鹿児島実が9-8で勝利した。5-5の延長10回に神村学園が3点を勝ち越したが、その裏に鹿児島実が4得点で劇的なサヨナラ勝利。夏の大会では過去5度の対戦があるが、全て準々決勝以上。通算3勝2敗で神村学園が勝ち越している。

神村学園は春夏通算10度の甲子園出場経験を持つ。直近はソフトバンクの育成選手、桑原秀侍投手を擁した19年夏に出場した。主なOBにはソフトバンク渡辺陸捕手、広島の羽月隆太郎内野手、21年に現役引退し、西武や巨人で活躍した野上亮磨氏がいる。

鹿児島実は春夏通算28度の甲子園出場で、直近は18年夏。同年は1回戦で現日本ハムの吉田輝星投手率いる金足農に1-5で敗北した。主なOBには元巨人の定岡正二氏、元巨人の杉内俊哉氏、元ソフトバンクで現在は内野守備走塁コーチを務める本多雄一氏、元阪神の横田慎太郎氏らがいる。1916年(大5)、私立鹿児島実業中学館として創立した伝統校。