8年ぶりの甲子園を狙う武修館が3年ぶりに北大会初戦を突破した。公式戦で初先発した背番号13の木内が、7回5安打1失点と試合をつくりチームの勝利に貢献。「去年ケガをしていて思うように投げられなかったですけど、監督さんが起用してくれた。カウントを取るのにカーブでなんとかしのぐことができた」と笑顔で振り返った。

1年冬に左ひざ半月板を損傷し、昨春に手術を受けリハビリ生活。それでも腐らず自分のできることに徹した。練習できない期間が長く続いたが「どう貢献したらチームにいい影響がでるか」と自らの意思で毎朝学校の廊下の清掃を続けてきた。

真摯(しんし)な姿勢を見続けてきた谷本献悟監督(41)は「いつか必ずいいことがあるから、しっかりやりなさいと言ってきた。試合前に男になってこいと言って、行かせました」。指揮官の起用に応え、白星をプレゼントした。