3年ぶりの甲子園を狙う旭川大高が白樺学園を7-5で下し、5大会連続の北大会4強を決めた。1-1の3回に、先頭の2番広川主将が中前打で出塁。チャンスを広げ、後続の犠飛で勝ち越しのホームを踏むなど、口火役として存在感を示した。「白樺学園戦に勝つことが1つ甲子園に行くためのヤマ場だと思っていたので、まずは勝ち切れてよかった」と静かに喜んだ。

18年同校が甲子園に出場した時にはスタンドで試合を観戦した。「観客がすごくて、のみ込まれてしまった」と振り返る。いとこの樋口唯斗さん(21)は19年に7番右翼で聖地の土を踏んでおり、持ち帰ってきた甲子園の土を分けてもらった。今も大切に部屋に飾り、毎日眺めては自分も大舞台に立つことをイメージしてきた。最後の夏を前にして「最後は気持ち。やってきたことを信じてやるだけだ」と激励も受けた。

目標まであと2勝。次戦の準決勝では春センバツ出場のクラークと激突する。「相手よりも1点多く取っていればいい。なんとか食らい付いて倒したい」。見つめるのは北大会の頂点だけだ。【山崎純一】