打線爆発の花巻東が5年連続(20年独自大会含む)で4強入りした。17安打18得点の5回コールドで水沢を圧倒。1番宮沢圭汰内野手(3年)が高校通算25号となる満塁弾を含む3打数2安打4打点2四球と存在感を発揮した。グランドスラムを決め「外野フライできっちり1点という感覚でしたが、思ったよりも風に乗り、伸びてくれて良かったです」と振り返った。

とにかく1点を積み重ねていく意識だった。10点リードの4回1死満塁、カウント2-2から流し打ちで左翼芝生席に運んだ。打席へ入る前に佐々木洋監督(46)から「反対方向を狙い、強く振っていこう」とアドバイスされ、実践した。以前から腰に痛みがあり、6月頭頃に疲労骨折の診断を受けた。現在も「少し痛みはある」が、プレーに支障はないという。「花巻東に宮沢あり」を証明する働きぶりだった。