ノーシードの鹿児島実が、18年以来4年ぶりの優勝に王手をかけた。鹿屋中央との延長11回に及ぶ死闘を制し、2年連続で決勝に進出した。24日決勝は、プロ注目の最速146キロ左腕、大野稼頭央投手(3年)擁し春夏連続甲子園を狙う大島と対戦する。

最速142キロのエース左腕、赤崎智哉投手(3年)は3失点で完投。「準決勝も自分が投げると分かっていたので、最後まで気持ち込めて投げられました。よかったです」。打っては主将の駒壽(こまじゅ)太陽外野手(3年)が、一時逆転の3ランを放った。延長11回には、この日3失策していた2年生の一ノ瀬獅堂内野手が決勝の右前適時打。逆転勝利で、春夏通算28度の甲子園出場を誇る伝統校の意地を見せた。

鹿児島の頂点まで、あと1勝。1回戦では春の九州王者、神村学園を撃破した。主将の駒壽は「決勝も厳しい戦いになると思いますが、1球1球集中しながら、全員で優勝したい」と意気込んだ。