加古川西が滝川二を下し、32年ぶりの準決勝進出を決めた。

「めちゃめちゃうれしいです」。普段はクールなエースの太田恭介投手(3年)が笑顔を見せた。

初回に左前打、中堅への二塁打を浴びて1点失うも、その後は追加点を許さず。攻撃では6回に3番前川拓斗外野手(3年)が、8回には4番伏野大貴内野手(3年)、6番横山司捕手(3年)が適時打を放って3-1とした。

2点リードで迎えた最終回は先頭打者に中前打を許し、その後、四球と犠打で2死二、三塁の局面を迎えたが、太田が冷静な投球で耐えて最後は中飛。きれいなブルーのスタンドから黄色い歓声が沸き起こった。

3年前の夏は8強。だが、20年、21年は3回戦敗退と苦しんだ。

現在太田の学年を担当しているのは、19年に栄光を飾った学年を受け持っていた教師陣。「野球以外の学校の先生にも『3年前の野球部はベスト8入って強いチームやった』と言われ続けてきて悔しい思いをしていたので、3年前の記録は絶対超えてやると思ってました」と内に秘めた闘志を明かした。

次戦は準決勝。エースは「この勢いに乗ったまま、自分たちの野球をやって甲子園に行きたい」と力強く話していた。

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