広島商は準決勝で敗れ、2季連続の甲子園出場を逃した。

相手先発左腕・坂本典優(てんう)投手を前に、4安打しか放てなかった。5回には1死三塁から永谷純也内野手(3年)の左犠飛で1点をかえしたが、反撃はそこまで。初回に失った3点が重かった。

試合後荒谷忠勝監督(45)は「初回の3点が(尾道先発の)坂本くんを楽にさせてしまった」と悔いた。

チームは昨秋の広島大会で優勝。同中国大会で準優勝し、今春のセンバツに出場した。しかし、2回戦大阪桐蔭戦前にチーム内で新型コロナウイルスの感染が発覚。不戦敗となり、春の甲子園を去った。悔しい経験をしていただけに、夏のリベンジの思いは強く、植松幹太主将(3年)は「あとは夏しかない」と腹をくくり、「夏で全国優勝が目標だった」。リベンジの甲子園までは惜しくもあと2勝届かず「なかなかうまくいかなかった」と嘆いた。しかし「全国優勝するという強い気持ちで戦えたのでそこは良かった」と胸を張り、球場をあとにした。

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