1回戦から名門対決が実現した。第2日第2試合では2年連続14度目の出場の愛工大名電(愛知)と3年ぶり21度目出場の星稜(石川)の対戦が決まった。

出場常連の両校ながら意外にもこれが春夏通じて甲子園で初顔合わせとなる。愛工大名電の主将でエースの有馬伽久(がく)投手(3年)は相手について「伝統もあり力もある。うれしい気持ちでいっぱい」と心待ちにし、続けた。「夏の大会直前に1人を失ってショックもあった。そこを乗り越えてチームが強くなった。甲子園でも19人で戦っているんだという気持ちで1戦1戦戦っていきたいです」。6月に心不全で他界したチームメートの瀬戸勝登(しょうと)外野手(3年)を思って意気込んだ。

対する星稜主将の佐々木優太捕手(3年)も「とてもワクワクしている」と名門対決を喜んだ。「春のセンバツで悔しい試合をしてからどこのチームよりも練習してきた自信がある。春のセンバツのベスト8を乗り越えるように1戦1戦しっかりやりながら優勝したい」と高らかに宣言した。ともに初めての夏日本一を目指して、初戦から注目の一戦だ。