第104回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市北区で行われた。夏は33年ぶり2度目で春夏連続出場の日大三島は、開幕戦(午前10時30分)で37年ぶり2度目出場の国学院栃木(栃木)と対することが決まった。

一気に戦闘ムードが高まった。午後4時18分。出場49校中35番目に加藤大登(ひろと)主将(3年)が抽選を行うと、引き当てたのは開幕戦だった。「開幕戦は2校しかできない。とても光栄なことだし、気合が入った」。前任校の報徳学園(兵庫)時代を含め、春夏通算20度目の聖地に挑む永田裕治監督(58)も「1日目の第1試合は僕も初めて。大変な1日になると思う」と口元を引き締めた。

県勢の開幕戦は、2012年に常葉学園橘(現常葉大橘)が福井工大福井(福井)に敗れて以来、10年ぶり8度目。過去7戦は2勝1分け4敗と負け越している。また、栃木県勢との対戦は過去に1度。1965年の1回戦で東海大一(現東海大静岡翔洋)が鹿沼農商を4-2で下した。

開幕戦に勝てば、2回戦では前回優勝の智弁和歌山(和歌山)が待ちかまえる。加藤は「まず1戦勝ち取りたい。少ない時間を無駄にせず、練習していきたい」と6日の初戦だけに集中。1番星を目指し、まずは万全の状態を整える。【前田和哉】

 

▼日程 今大会の休養日は、3回戦2日目、準々決勝、準決勝の各翌日の計3日設けられ、悪天候などで順延が長引かない限り、大会を通じて連戦が解消される

▼球数制限 「1週間500球以内」

▼入場者 観客の入場制限は3年ぶりに上限人数を設けない。早朝から当日券を求める人の行列、混雑をなくすため、観客席は全席指定、前売り制

▼ブラスバンド 50人以内がアルプス席で演奏。対面を避け、隣の演奏者と2席、前後の演奏者と1列空けて着席する

▼応援 大声を発する応援は行わず、拍手での応援が基本。メガホンの持ち込みは可能だが、使用の際はたたくのみ

▼継続試合 今大会より継続試合を採用。原則として翌日以降に、中断時点と同じ状況で試合を再開する

▼開会式 昨年に続き、49校、登録選手全員が参加。式典進行は通常通りを予定。選手はグラウンド入りするまでマスクを着用。間隔を十分にとり整列。声出しも禁止

▼甲子園練習 センバツに続き行われない

▼コロナ対策ガイドライン 個別の事案と判断した場合、当該選手を入れ替えるなどの対応をする。集団感染と判断した場合は感染陽性時期を確認し、試合日程の変更で対応できる場合は、当該試合の日程を変更することもある

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