全国高校野球選手権(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選が3日、大阪・フェスティバルホールで行われた。新潟代表の日本文理(3大会連続12度目)は、第3日(8日)第1試合で長崎代表の海星(3年ぶり19度目出場)との対戦が決まった。県勢は17年の日本文理を最後に初戦敗退が続いており、まずは5年ぶりの初戦突破をターゲットに、今日4日からの練習で本格的な仕上げに入る。

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予備抽選で決まった26番目の順番、日本文理の竹野聖智主将(3年)は左手で札を引いた。大会第3日の第1試合。対戦相手の枠を引いたのは、竹野主将から10番後に抽選に臨んだ海星の柿本彩人主将(3年)だった。「海星は総合力でもレベルが高い相手だと思う。1日1日の練習を高めて臨みたい」。竹野主将は気を引き締めた。

鈴木崇監督(41)は「前回(19年)は練習会場が一緒だったこともあった。非常に練習量が多いチームだった」と印象を話した。海星とは02年夏以来20年ぶりの対戦になる。初日1回戦の第2試合で戦い、1-8で敗れていた。その時の試合日も、今回と同じ8月8日だった。

午前8時開始の第1試合は19年の関東第一(東京)戦以来。鈴木監督は「早く体が起きるような状態を作る」と落ちついて受け止めた。竹野主将も「先輩たちに聞いて、万全の状態にしたい」と準備に取りかかる構えだ。大阪には2日に入った。今年から宿舎が変わったが、影響はない。「(3日の)朝食の様子を見ても『やるぞ』という雰囲気だった」と鈴木監督も安心した。

竹野主将、エース田中晴也(3年)ら昨夏の甲子園を経験しているメンバーが主力にいる。目指すのは「打ち勝つ野球」と竹野主将。チーム防御率0・20、打率3割2分3厘と新潟大会(6試合)で見せたストロングポイントを発揮し、「目標は全国制覇」。竹野主将はチームの決意を言葉にした。【斎藤慎一郎】

◆海星(長崎)=3年ぶり19度目 140キロ台の直球が軸の宮原と、変化球が鋭い向井の2枚看板がチームを支える。県大会では5試合6失点で失策は1と守備も堅い。

◆長崎県勢との対戦 新潟県勢と長崎県勢との甲子園での対戦は夏0勝3敗、春も0勝2敗で勝ちがない。日本文理の長崎県勢との対戦成績は0勝3敗(春2、夏1)。海星とは02年夏1回戦で対戦し、1-8で敗れている。