天理(奈良)の初戦はセンバツ出場校で春の関東大会4強の山梨学院に決まった。主将の戸井零士内野手(3年)は「気持ちが高まった」と早くも臨戦態勢だ。

センバツは初戦で星稜に延長11回、4-5で惜敗した。「守備のミスから失点につながる試合が多かった。守備は全体的に意識を高めて取り組んできた」。教訓を胸に、夏の奈良大会は5試合で失策1。エースの南沢佑音(ゆうと)投手(3年)を中心に「守備からリズムを作って攻撃につなげる試合ができた。甲子園でも生かしていきたい」と自信を深めている。

目指すは86年と90年に続く3度目の夏の頂点。「応援してくださる方々に喜んでいただけるように、しっかりした試合を1試合でも多くしていきたい」と意気込んだ。86年V時の主将、中村良二監督(54=元阪神)も「しっかり練習してきたので十分に発揮して、この夏を長くやれるように」と引き締めた。【林亮佑】

山梨学院の主将・相沢秀光内野手 天理高校さんは伝統あるチーム。自分たちがやってきたことを信じて戦いたい。