京都国際は大会初日の登場で、ブラスバンドの来場が困難になった。小牧憲継監督(39)は「初日だけはやめてや、と言ったのに」と苦笑い。6日の一関学院(岩手)戦は、他校に応援依頼するなどの調整が必要になる。

それでも選手に動揺はない。今春センバツはコロナ禍で開幕直前に辞退という悲運を味わった。4強入りした昨夏以来の待ちに待った舞台だけに、主将の辻井心捕手(3年)は「引いたらいけない日を引いてしまって残念だけど、逆にもってるなと思った。自分たちは早く試合をしたい。春は悔しい思いしたけど、ここまで来られたのは支えてくれた方がいたから。感謝の気持ちを持って、春の悔しさを晴らす大会にしたい」とプラスにとらえた。

左肘の故障から復活し、京都大会決勝で今夏初めて完投したエース森下瑠大(りゅうだい、3年)の状態は良好という。初日から優勝候補の一角の力を見せつける。【柏原誠】

一関学院の主将・小松大樹内野手 堅い守備からつなぐ野球で勝ってきたので、それを甲子園でやって絶対に勝ちたい。