高岡商(富山)が敦賀気比(福井)との北陸対決で沈んだ。昨夏も松商学園(長野)に初戦で敗れており、2年連続で北信越のライバルに屈した。

相手の強打線に苦戦した。初回にエースの川尻啓人投手(3年)が5者連続安打に失策などが絡んで4失点。2回に1失点し、序盤で5点のビハインドを背負った。

それでも食らいつく。3回1死一、二塁で川尻が中前適時打を放って反攻を開始し、4回も4安打を集めて2点を返し3-5と追い上げた。ただ、6回、7回と敦賀気比に加点を許し、初戦で散った。

富山大会決勝では9回2死から逆転勝ちし、5大会連続22度目の甲子園出場をつかんだ。組み合わせが決まり、近藤祐星捕手(3年)は「昨年と同じ北信越の相手ということで少し驚いている」と語り、チームのテーマについて「“感全粘笑”なので、ぶれずにやって見る人に感動を与えたい」と意欲を燃やしていた。2年連続の初戦敗退となったが、粘りのプレーで観衆9000人を感動させた。【竹本穂乃加】