聖望学園(埼玉)が能代松陽(秋田)を破り、03年以来19年ぶりの夏の甲子園白星を挙げた。埼玉県勢はこれで春夏合わせ120勝に到達した。

2回から5回まで、いずれも2死二塁からタイムリーが出て4得点。6回に2点差に迫られたが7回1死一、二塁から江口生馬捕手(3年)、岡部大輝投手(3年)らの適時打で3点を加え突き放した。

16安打を放ったが長打は1本だけ。コツコツと15本の単打を重ね5つの犠打、3盗塁を絡め得点を積み重ねた。

守っては埼玉大会決勝で浦和学院を完封した岡部が好投。5回まで無安打。6回に2点を失ったが打たせて取る投球に徹し内野ゴロの山を築いた。バックも堅い守りで支え無失策。6安打2失点、奪三振3で完投した。

聖望学園は2回戦で大阪桐蔭と対戦する。

能代松陽は6回に2点を返し2点差に迫ったが終盤、失点を重ね11年ぶりの白星をつかめず。ここまで東北勢は4校(一関学院、八戸学院光星、鶴岡東、聖光学院)が初戦を突破したが5連勝はならなかった。