敦賀気比(福井)が、相手エースを満を持して攻略し、逆転勝ちした。

1-3の5回。市船橋は左腕の森本哲星投手(3年)が登板。この投手交代に「練習の成果を出してやろう」と気合が入ったというのが、先頭打者の浜野孝教内野手(2年)だ。ナインは対戦が決まってから、森本を意識して左投手の対策を練ってきた。「前日に近い距離から左投手に投げてもらう練習をしていて」。初球をたたいて二塁打で出ると、続く河合陽一外野手(3年)は死球。3番の春山陽登外野手(3年)が犠打を成功させ、4番の上加世田頼希(うえかせだ・らいき)投手(3年)の内野ゴロの間に1点を返した。

勢いは止まらない。2死一塁から5番の高見沢郁魅内野手(2年)が右前二塁打で二、三塁をチャンスをつくり、6番の岡村颯樹内野手(3年)が直球を打って中前へ逆転の2点適時打を決めた。決勝打となった岡村は「ランナーをかえしてやるという気持ちだった。素直にうれしい気持ちでいっぱいだった」と喜んだ。その後も7回に1点、8回も3点を加え、相手エースから7点を奪ってみせた。

打線は計13安打で8得点と、初戦の16安打13得点に続いて好調を保って16強入り。3回戦では横浜(神奈川)-聖光学院(福島)の勝者と対戦する。【竹本穂乃加】

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