東北勢初優勝を狙う仙台育英(宮城)は19日、聖光学院(福島)との準決勝に向けて兵庫県内で約2時間調整した。須江航監督(39)と高橋煌稀投手(2年)らが取材対応した。

前日18日、愛工大名電(愛知)との準々決勝では序盤3イニングで5得点。以降は斎藤蓉投手と古川翼投手(いずれも3年)の継投で逃げ切り、準優勝した15年以来、7年ぶりの4強を決めた。

史上初となった東北勢による準決勝に向け、相手投手を想定した打撃練習と守備練習などで汗を流した。須江監督は「守備のミスがほとんど0に近いです。粘り強い守備からリズムを作ってここ一番の集中打やホームランが出たりとか、そういう非常に高校野球のお手本のみたいなすごく素晴らしいチームだと思います」と相手の印象を語った。

ここまで2戦で投げ、計8回無失点の高橋はブルペンで約30球を投じ、感覚を確かめた。「登板を重ねるごとに成長を感じられているので、自分の武器のストレートを生かしてどんどん押していけたら」と意気込んだ。全3試合に中継ぎ登板したエース左腕・古川は、ダッシュやキャッチボールなどで一戦に備えた。