注目の「東北勢対決」が幕を開ける。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)は19日、今大会2度目の休養日を迎えた。仙台育英(宮城)は、今日20日の聖光学院(福島)との準決勝に向け、兵庫県内で調整。佐藤悠斗主将、古川翼投手(いずれも3年)らが意気込みを語った。

15年以来の決勝進出を狙う仙台育英が、身上とする「守り勝つ野球」で挑む。聖光学院は横浜(神奈川)との2回戦から3戦連続で2桁安打をマーク。特に先頭打者が出塁したイニングでの得点が目立ち、準々決勝は10得点した。古川は「先頭が出塁してクリーンアップでかえすのが強みだと思う。どこの打順で始まろうと、その回の先頭バッターを注意して丁寧に投げたい」と警戒した。

2年生でセンバツを経験したエースが、勢いを断ち切る。今大会は3戦連続で中継ぎ登板。明秀学園日立(茨城)との3回戦では、1点を先制された2回1死二、三塁で起用され、2者連続三振。期待に応えた。「特に厳しい場面で(マウンドに)上がると自分は思っている。場面を想定しながら毎回、試合開始から準備しています」と心強かった。

これまで仙台育英は春夏計3度準決勝に臨み、いずれも決勝に進んでいる。佐藤は「(聖光学院は)勢いもあるチームで勝負強さを感じる。絶対にエラーを出さないで、必ず先制点を取れるようにしっかり準備をしたい」と力を込めた。隣県のライバルに競り勝ち、22日の決勝も甲子園で野球をする。【相沢孔志】