仙台育英(宮城)が東北勢悲願の白河越えを果たした。

仙台育英学園宮城野校舎・ローズホールで行われたパブリックビューイングには系列中学校の野球チーム、秀光ボーイズや仙台育英女子バスケットボール部、陸上部の生徒ら約100人が参加。東北勢初優勝の快挙を見届け、ローズホールは歓喜の涙や歓声に包まれた。

女子バスケットボール部・佐藤寧音さん(1年)は「うれしいです、同じ高校として誇りに思う先輩方です」。優勝が決まった瞬間、感情が高ぶり涙を抑えられなかった。隣で佐藤寧さんに寄り添った鈴木ひいろさん(1年)も「感動とうれしさでいっぱいです。努力している姿を見る機会があったので、その努力が報われたこの場に立ち会えて光栄です」。同じ多賀城校舎で学ぶ先輩方の優勝に感情を爆発させた。

4回に先制の右前適時打を放った4番・斎藤陽外野手(2年)の友人、佐藤愛佳里さん(2年)は「普段野球しているところを見ないので、すごいなと思って見ていました。同級生の人たちの活躍に勇気をもらいました」。アルプスで育英ナインに声援を送るチアリーダー・広瀬夢乃さん(3年)の同級生、福村真奈さんも「すごくうれしいです。野球部の礼儀やあいさつがすごいと聞いていたので、優勝して納得です」と、大舞台で戦う友人たちの快挙をたたえた。【濱本神威】