慶応が日大藤沢を下し、来春センバツ出場が懸かる秋季関東大会へ、5年ぶりの出場を決めた。巨人などで活躍した清原和博氏がバックネット裏で見守る中、次男の勝児内野手(1年)が「7番三塁」で先発出場。4打数2安打の活躍をみせた。勝児は「(父からは)『俺のことは気にせずに、やりたいことをやれ』と。自分がやりたい通りに出来ました」と力を込めた。

もう少しで本塁打だった。5-0とリードで迎えた5回2死二塁。初球をとらえると、左翼ポール際へ本塁打性の飛球となったが惜しくもファウル。父親の前での1発はお預けとなった。

この日は4回無死に三塁強襲の内野安打、8回無死に三遊間を破る左前打を放ったが、満足はしていない。観戦してくれた父に対して「もっと打ちたかった。これからもっと活躍するので、見守って欲しい」と言葉を残した。

試合は0-0と同点の3回2死一、三塁。5番の福井直睦(なおとき)外野手(2年)が左中間席へ先制の3ランを放つなど、13安打と打線が活発。県大会全試合7得点以上の好調を維持し、センバツ出場を懸けた関東大会に挑む。清原は「甲子園に行って優勝するのが目標。1つヤマ場を越えられたのは良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。