秋季北海道高校野球を2連覇したクラークが15日、北海道・深川市内の同高グラウンドで明治神宮大会(11月18日、神宮)に向け全体練習を再開した。

北海道大会4戦のうち、準決勝の立命館慶祥戦以外の3試合が3点止まり。現状では主将兼エース新岡歩輝(2年)頼みの部分が大きく、佐々木啓司監督(66)は全国舞台に向け「打線が全体的に力がない。もっとバットを操るパワーが必要」と課題を挙げた。

昨年の明治神宮大会は、山中麟翔、辻田旭輝(ともに3年)の左右両エースが粘投も、打線が3安打で1点しか奪えず敗れた。センバツも同じ相手に4安打2点止まりで敗戦。昨年の反省も踏まえ同監督は「今夏も含めて振りが鈍い傾向にある。地区予選の合間にも入れたが、1・5キロの鉄バットを振るトレーニングなど、ウエートもしっかり入れていかないといけないのかな」とイメージした。

来春のセンバツも見据え、エース新岡に次ぐ2番手投手の育成も不可欠だ。右肩の違和感で全道大会は登板回避した右腕の田中聖人(2年)が、この日の紅白戦で登板。昨年の明治神宮大会、センバツは三塁コーチを務め「今度はマウンドに立ってチームに貢献したい。しっかり練習試合でアピールして山中、辻田先輩のようにダブルエース体制にできたら」。足りないピースを効果的に補い、全国1勝につなげる。【永野高輔】