今夏の甲子園で東北勢として初の全国制覇を達成した仙台育英(東北=宮城)が9回裏に4点差をひっくり返す逆転サヨナラ勝ちで初戦を突破した。

0-4で迎えた9回裏、1死二、三塁から敵失で1点。2番山田の適時二塁打で2点目。3番湯浅の中前2点適時打で4-4同点。4番斎藤陽の中堅左への適時打でサヨナラ勝ちした。

8回までは完敗の展開だった。いずれも140キロ台を誇る自慢の投手陣が沖縄尚学(九州=沖縄)打線に打ち込まれた。先発の最速146キロ右腕・湯田統真(2年)は1回に1点を失うと4回途中6安打3失点で降板。2番手の147キロ右腕・高橋煌稀(2年)も相手の勢いを止められず4安打1失点。8回から登板の3人目の147キロ左腕・仁田陽翔(2年)は2回を無失点に抑えたが2安打された。3投手で計12安打を許し新チームでは公式戦初の4失点を喫した。

打線は8回まで再三の好機を逃し無得点。それでも土壇場で底力を見せた。21日の準決勝で大阪桐蔭-クラークの勝者と対戦する。