今夏甲子園優勝の仙台育英(東北・宮城)が、大会史上初の連覇を狙う大阪桐蔭(近畿)に逆転負けした。優勝校の地区に与えられる「神宮大会枠」を逃し、須江航監督(39)は「結果的に収穫がたくさんあったり、課題も出たんですけど、東北に1枠持って帰れないという事実がとても悔しい」と話した。

序盤に2点を先制したが1点リードの6回1死満塁、山田太成外野手(2年)の2点適時打で逆転され、8回に1点を追加された。それでも3点を追う9回、湯浅桜翼(おうすけ)内野手(1年)の適時打と斎藤陽(ひなた)外野手(2年)の中犠飛で2点を返し、2戦連続の逆転勝利も予感させたが、あと1歩及ばなかった。

新チームでは初対戦となった一戦で接戦を演じ、須江監督は「勝って終われれば言うことはなかったが、負けて終わった中では最高の負け。届きそうだなという感覚もあるし、でも役者が違うというか、1個遠いなというのも体感できた。こんなすてきな終わり方はないと思うので、春が楽しみです」と選手たちに期待を寄せた。

来春センバツの東北出場枠は「3」。今秋東北大会優勝の同校は出場が当確だ。山田脩也主将(2年)は「この秋はいい経験をさせていただいた。この秋に出た反省点を、冬の練習にしっかり収穫できるように、もう1回甲子園に出られるチャンスを全員でもぎ取りたい」と気を引き締めた。

同センバツ出場校を決める選考委員会は、来年1月27日に行われる。

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