球友坂本拓己に負けじと腕を磨く。

知内の田中隆貴(りゅうき)内野手(18)は、独立リーグ四国IL・高知へ進み、野球を続ける。11月4日に合格発表され「野球ができることが決まって安心している」とほっとした表情を浮かべた。

今夏の南北海道大会では4番一塁で準優勝に貢献。目標の甲子園出場はかなわず悔しさも残ったが、高校卒業後もレベルの高い環境で野球を続けたいという気持ちが強くなった。「とにかく野球を続けたかった。環境もそろっている高知の話を聞いていいなと思って」と四国行きを選択した。

今はウエートトレーニングなど、持ち味の打撃を生かすべく1日約2時間体を動かしている。せたな町出身。昨年北海から育成10位で巨人入りした大津綾也捕手(19)は1学年先輩で、中学まで同じチームでプレーしていた。高校のチームメート坂本はヤクルトに4位指名され、周囲からまた1人、プロの舞台でプレーする選手が飛び出した。「小中高とプロ野球に行くような選手と一緒に野球ができたことはいい経験。ただ負けたくないという気持ちはある」。年明け1月中旬に入寮を予定。「NPBを目指す」と独立リーグで鍛錬を積む。【山崎純一】

◆田中隆貴(たなか・りゅうき) 2004年(平16)9月2日、せたな町生まれ。北檜山小1年の時に北檜山ラウドネスで野球を始める。北檜山中では軟式。知内では1年秋から背番号13でベンチ入り。家族は両親と兄、姉。血液型AB。173センチ、79キロ。左投げ左打ち。