選抜高等学校野球大会の出場校が27日に発表されます。今年は第95回の記念大会のため、例年より4校多い36校が選出されます。「センバツも密なので」と題し、今大会注目の選手&チームはもちろん、センバツにまつわるエトセトラをお伝えします。第1回は入社1年目のアマチュア野球担当・星夏穂記者が、アマ野球担当の保坂恭子キャップと保坂淑子記者との「センバツトーク」を展開。数々のドラマを生みだしたセンバツの歴史を掘り下げます。

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星 今日は先輩おふたりとセンバツの歴史をおさらいしたいと思います! 今回で95回目ですけど、最多優勝校ってご存じですか?

保坂恭&淑 東邦!

星 すごい!じゃあ、第1回大会はどうですか?

保坂恭 そう言われると、センバツの詳しい始まりとかは曖昧かも…。

保坂淑 うんうん。

星 ばっちり勉強してきました! 第1回は1924年(大13)に山本球場(愛知)で開催され、優勝は高松商。15年に始まった朝日新聞主催の夏の甲子園に「大阪毎日新聞社」が対抗する形でスタートしたみたいです。

保坂恭 巨人に1位指名された浅野くんの高校は、昔から強かったんだね!

保坂淑 どれくらいのチームが参加したの?

星 主催者に「過去1年間の試合成績及びその他の理由によってその地方において最優秀チームと一般に認められた」早実や横浜商など8校が参加しました。ちなみに、背番号が導入されたのは1931年(昭6)の第8回。日本初の背番号導入は、なんとセンバツ大会なんだそうですよ!

保坂淑 てっきりプロ野球が先と思ってた! 背番号がないユニホームで選手を見分けるの大変そう…。

星 ユニホームでいうと14年、豊川(愛知)が規定に反していて直前でデザインを変更したみたいです。

保坂恭 規定があるね。

星 はい。原則、学校名、学校に関する名称、都道府県名・市町村名以外のものは表記してはいけません。豊川は左胸にあった赤い炎のマークが規定に反していて、急きょ作り直して出場できたみたいです。

保坂恭 そんなハプニングがあったんだ。

保坂淑 ハプニングといえば、代表校決定の時にいたずら電話がかかってきたこともあったよね。

星 93年は、関東学園大付(群馬)と法政二(神奈川)に高校野球連盟の職員を名乗る人物から「選抜出場が決まった」という電話があって、後でいたずらだとわかりました。今年は選考委員会がインターネットで生中継され、各校で確認する形になります。

保坂恭 昨年の京都国際みたいに、近年はコロナの影響で出場辞退せざるをえない高校もあったね。

星 昔は練習不足を理由に辞退した高校もあったみたいですよ。

保坂淑 えーーっ! もったいない。全力プレーを見られるのが、センバツの楽しみの1つなのに。

星 入場行進曲も楽しみ! 今年はback numberの「アイラブユー」ですね。おふたりのセンバツの楽しみは何ですか?

保坂恭 私は3季ぶりの全選手参加の入場行進。全員で外野から内野に行進してくる時の感動はすごい。

保坂淑 私は絶対に「甲子園カレー」だね。行ったら必須で食べなきゃ!

星 甲子園初取材がさらに楽しみになりました!