「夏春連覇」の挑戦権をつかんだ。第95回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場36校が発表され、昨夏の甲子園で東北勢悲願の初優勝を果たし、昨秋の東北大会王者・仙台育英(宮城)が2年ぶり15度目となるセンバツ出場を決めた。

過去4校しか成し遂げていない偉業。3年生が抜け、がらりとチームが変わるため「夏春連覇」は難しいとされている。だが、俊足巧打の1番橋本航河外野手(2年)や、主将を務める山田脩也内野手(2年)、つなぎに徹する4番斎藤陽外野手(2年)など甲子園Vメンバー8選手が残った。昨秋は宮城県大会決勝で東北に競り負けたが、センバツ出場の重要参考資料となる東北大会で優勝。新戦力の活躍も目立った。

投手陣ではエースの高橋煌稀投手(2年)をはじめ、左の仁田陽翔(2年)、湯田統真(2年)の3投手が昨夏の甲子園を知る。4強入りした昨秋の明治神宮大会では、ベンチ入りした計5投手が140キロ超えのスケール。全国屈指の投手層を誇っている。

投打ともに充実した戦力も、山田主将は足元を常に見つめる。「(夏春)連覇がかかっていますが、自分たちの野球をするだけです。2度目の初優勝の気持ちを持って戦いたい」と言い続ける。

東北勢の春の甲子園優勝は1度もない。一戦必勝で83年の池田(徳島)以来、史上5校目の「夏春連覇」に挑む。

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