石橋(栃木)が、21世紀枠でセンバツ初出場を決めた。春夏を通じて初の甲子園出場となる。昨秋県大会は4強進出。高いレベルでの文武両道の実践や、地域の小学生向けに肩や肘の検診を兼ねた野球教室の開催などが評価された。

16年、20年にも関東・東京地区推薦枠に選ばれていたが、あと1歩及ばず。“三度目の正直”で、ついに聖地への切符をゲットした。

瀬端徹校長から吉報が届けられた瞬間、制服姿のナインは静かに喜びをかみしめた。横松誠也主将(2年)は「率直にうれしい。自分たちがしてきた取り組みを評価していただいてセンバツに出場できる。自分たちの持ち味は元気の良さなので、甲子園でも活気あふれるプレーを観客のみなさんに見ていただいて、楽しんでもらえるようなプレーをしたいです」と充実した表情で話した。

福田博之監督(57)も「選んでいただいて本当にうれし思いますし、本当にありがたく思ってます。そのひと言です。学校全体で評価していただいたと思いますので。すべての人に感謝したいと思います」と感謝した。

昨秋の県大会直前には新型コロナの影響で、横松主将を含めた10人のメンバーを変更。危機的状況にもナインは前向きな姿勢で臨み、初めて試合に出る選手たちが奮闘。3回戦まで毎試合2ケタ得点で2失点以下に封じ、3試合連続コールド、2試合完封勝利で4強に進出した。

同校のグラウンドは右翼60メートル、左翼90メートルと小さい上に、他部との共用。平日の練習時間は2時間で、内野にしか照明がつかず、日が落ちると守備練習はできない。飛びすぎないようにテニスボールで打撃練習をすることもある。

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