第24回全国高校女子硬式野球選抜大会(23日開幕、埼玉・加須きずなスタジアムほか)に出場するクラーク仙台(宮城)が、新田(愛媛)との開幕戦に臨む。チームは1月から渡辺崇部長(43)が監督を兼任し、女子クラブチームのエイジェック(栃木・小山市)元監督の広橋公寿氏(66)が総監督に就任した。新体制で挑む今大会は史上最多45チームが参加し、決勝は2年連続の東京ドーム開催。厚みが増した投手を中心とする「守り勝つ野球」で初優勝に突き進む。
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東北地区の女子硬式野球をけん引するクラーク仙台が、新体制で3大大会(選抜、選手権、ユース)初優勝を狙う。これまでは業務提携を結ぶ楽天から派遣された指導者が監督を務めていたが、18年創部から4月で5年を迎えるにあたり、今後の体制について協議を重ね、元楽天外野手の森山周氏(41)に代わり、渡辺部長が監督を兼任することになった。
「私たちが考えないといけないのは楽天と連携し、学校教育の部分で生徒を成長させること。技術面は楽天に特化するという変更があり、(以前までの)グラウンド上の責任は監督が負い、グラウンド外は私という部分を調整しました。生徒には前向きな変更だと話しました」
指導者を楽天から派遣してもらい、さらに今年からは週2回、広橋総監督が指導に加わる。過去に同校でヘッドコーチを務めた経験がある広橋総監督について渡辺監督は「キャリアがある方で、ヘッドコーチをされていた時と今も変わらない。技術指導もだが、教育的な視点で対応してくれる」と歓迎。工藤陽菜主将(2年)も「技術面、精神面でレベルの高い指導をしてくれる」と、存在はとても大きい。
指導体制は変わったが、「日本一」の目標は変わらない。だが、選抜大会は、昨夏のユース大会で敗れた優勝校、神戸弘陵(兵庫)が2回戦で待ち受けるなど、道のりは険しい。前回対戦で登板した佐藤衣吹投手(2年)は「今まで勝てなかった神戸弘陵に勝つことが(チームの)共通意識。いい結果を残せていないので、必ず東京ドームで優勝したい」と闘志を燃やした。
3大大会で2度の準優勝を誇る強豪は、19年を最後に決勝から遠ざかる。新体制初陣となる今大会は「神戸弘陵に勝って優勝しかない」と渡辺監督。初戦突破を果たし、優勝候補への挑戦権を手にする。【相沢孔志】
◆渡辺崇(わたなべ・たかし)1979年(昭54)8月24日生まれ、東京都大田区出身。東海大高輪台を経て、東海大では準硬式野球部、八千代銀行では軟式野球部に所属。18年からクラーク仙台の女子硬式野球部長を務め、23年1月から同監督兼部長。現役時代は182センチ、75キロ。ポジションは投手。憧れの投手は斎藤雅樹、高津臣吾、上原浩治。好きな有名人は堺雅人。家族は妻と一男一女。

