第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内で行われた。

10年ぶり5度目出場の常葉大菊川(静岡)は、大会第5日の第2試合(22日午前11時半開始予定)で専大松戸(千葉)との対戦が決まった。抽選を終えた平出奏翔主将(3年)は「総合力が高く、投手力は全国でもトップクラス。そういうチームと戦える。楽しみ」と強豪との初戦(2回戦)を歓迎した。

2年ぶり2度目出場の専大松戸は、藤代(茨城)など3校で聖地勝利を経験する名将・持丸修一監督(74)が指揮。最速151キロを誇るプロ注目の平野大地投手(3年)を擁し、昨年の秋季関東大会では準優勝した。前チーム同士で行った昨年6月の練習試合では、平野が9回途中まで登板。2-2で引き分けたが、石岡監督は「全く打てなかった印象がある」と話す。

大会屈指の右腕攻略へ-。早速、準備に入った。抽選会後の午後2時から練習を開始。フリー打撃では、ピッチングマシンを150キロ付近に設定して打ち込んだ。同練習試合で実際に対戦した4番鈴木叶捕手(3年)は「簡単に打てる投手ではないけど、速さに対応しなければ勝てない。少しでも勝つ確率を上げていきたい」と力を込めた。

この日、最終締め切りを迎えたメンバーに変更はなく、先月発表した1次登録18人で大舞台に挑む。指揮官は「受け身にならず、攻める姿勢で試合をしたい。チームの状態を上げて、初戦に100%の力をぶつけたい」。平出も「最高の状態に持っていけるように、全員で本気でやっていきたい」と決意を新たにした。【前田和哉】