2年連続2度目の出場となったクラーク(北海道)の初勝利はならなかった。

主将でエース右腕の新岡歩輝投手(3年)が、3回1死一、二塁から、3番玉那覇世生外野手(3年)に左中間を破られ、先制の2点適時二塁打を許した。さらに6回2死一、二塁のピンチでは、9番佐野春斗内野手(3年)に中前適時打を浴び、点差を広げられた。

攻撃では8回1死満塁から6番鈴木鳳介外野手(2年)の一ゴロの間に1点を返したが、反撃はこれだけだった。

同校は春夏通算3度目の甲子園だったが、狙っていた初勝利にはまたも届かなかった。駒大岩見沢でも指揮を執った佐々木啓司監督(67)の昭和、平成、令和、3元号勝利もおあずけとなった。同監督は相手と同じ8安打に「よく打ってくれた」と評価。「よく守りました。新岡投手が頑張ってくれた」と守備面でも選手たちをたたえた。

新岡は「甲子園のマウンドは投げやすくて楽しかった。監督さんに勝利をプレゼントできなかったのは本当に悔しい。クラーク高校としても(甲子園で)1勝できなかったのは悔しい。この悔しさを夏への力にしたい」と前を向いた。