大阪桐蔭は報徳学園(兵庫)との関西対決に破れ、センバツ連覇には手が届かなかった。5点差の逆転負けは、春夏甲子園通じて初めてだった。

報徳学園OBの西谷浩一監督(53)は「先制して、勝たないといけない試合だった。5点取った後、追加点が奪えず、攻撃力が足りなかった。(投手の)南と前田はよく投げた。南は、思っていたよりも粘り強く投げてくれた。前田も、よく勉強になった試合になったのではないか」と話した。

3回に連打で一挙5点を先制。しかし、その裏に2点を返され、7回にも3失点。同点に追いつかれた。

エース左腕の前田悠伍投手(3年)は7回途中から2番手でマウンドへ。2回を被安打3の2失点と、流れを変えることができなかった。

試合後、悔し涙を流す選手もいた。アルプスにあいさつした直後、西谷監督はグラウンドで選手たちを集めて「ここからが夏の始まり。この悔しさを忘れずに、報徳学園のように粘り強いチームになって戻ってこよう」と声をかけた。

さらに西谷監督は、報徳学園の大角監督が引きあげる際に声をかけ、握手。選手たちに「ありがとう」と言葉を送った。

◆大阪桐蔭の公式戦黒星 昨秋の明治神宮大会を制した大阪桐蔭が敗退。新チーム結成以来の公式戦連勝は18でストップした。