今春センバツで8強入りした東海大菅生が東京大会の初戦に臨み、城西大城西に勝利した。上田崇監督は「センバツの後は、チームに『1プレー、1球の執念が足りない』と伝えた。練習から、試合をいかに想定してできるか。(東京大会は)もちろん1番を狙いにいく。甲子園で負けて、もう負けられない」と話した。

先発した末吉陽輝投手(3年)は、制球よく6回を被安打2の無失点と試合をつくった。センバツ準々決勝の大阪桐蔭戦で先発し、2回無失点に抑えた安定感を見せた。

5-0で迎えた9回には、最速150キロ右腕の日当直喜投手(3年)が志願してマウンドへ。直球勝負を挑んだが、3連打で1失点を喫した。そこからは変化球主体に切り替え、1死一、三塁から最後はスライダーで併殺に打ち取った。「1イニングでも投げて、雰囲気を分かりたいと思った」と明かした。チームの練習再開後は投げ込みを多くするなど、負荷をかけてきた。4日も160球投げたという。「(チームとして)1球への執念が足りないと思う。チームの頭として、行動や言葉でチームを変えられる投手になりたい。もっと直球を磨いて、変化球に頼らないピッチングをしたい」。

目標としていた、U18日本代表候補選手強化合宿(4~6日)には選出されなかった。「悔しいというか、切り替えられない。(夏までに)存在を売って、チームが日本一になってU18に入りたい」と言葉に力を込めた。