加茂暁星が昨秋の王者・新潟明訓との接戦を制した。公式戦初先発の2年生エースの真保龍聖投手が9回を投げきり、被安打5、失点3(自責2)で完投で勝利をつかんだ。

   ◇   ◇   ◇

第1シード相手にも公式戦初先発の真保は臆することはなかった。新潟明訓は昨秋3回戦で3-11(8回コールド)と大敗した強敵。リベンジに燃えていた真保は「絶対に倒す」と意気込んでマウンドに上がった。

立ち上がりこそ、変化球の制球に苦しみ2点を失うが「今日は真っすぐが良かった」と2回以降は真っすぐ中心の配球にシフトチェンジ。27アウトのうち、16個をフライアウトと相手打線を押し込んだ。8回に1点を失い、4-3と1点差に迫られても「三振を狙った」と9回はギアを上げ、先頭打者から三振を奪うなど3人でピシャリ。133球の完投だった。

チームは3月に8泊9日の関東遠征を行った。真保は東京の強豪・関東第一戦で先発し、9回1失点で完投勝利。「あの試合で自信がついた」と言った2年生エースがマウンドで躍動した。【大島享也】