報徳学園(兵庫)は10日、享栄(愛知)との練習試合を行い、今朝丸裕喜投手(2年)が自己最多の15奪三振で完投した。

今朝丸は最速143キロの直球に、フォークとスライダーを織り交ぜて三振の山を築いた。初回、左翼への三塁打と中前打で1点を失ったが、2回以降は5安打に抑えて得点を与えなかった。15奪三振は「特に意識してなかった」と話すが、享栄の最速152キロ左腕・東松快征投手(3年)との投げ合いに「自信になりました」と笑顔。だが、「夏は1点で負けることもある。初回からしっかり抑えていきたい」と反省も忘れなかった。

春季大会で背番号1を背負った右腕は、変化球のコントロールを磨くため、走り込みやウェイトトレーニング、スクワットで、下半身の強化に取り組んでいる。

大角健二監督(42)は「無駄な四球がなく、変化球でカウントを取れるので直球が生きている」と評価した。