第1シード神村学園が、快勝で2年ぶりの準決勝に進んだ。

今夏先発3戦目と大車輪の活躍を見せる背番号「10」の最速146キロ左腕、黒木陽琉(はる)投手(3年)が、7回1/3を投げ4安打2失点で8回コールド勝ちを呼び込んだ。

不安定な立ち上がりで1回に2失点した。だが、「変化球を投げてカウントが取れるようになった」といい、2回からきっちり修正。スライダー、カーブ、フォークを増やして、本来の投球を取り戻した。最速も146キロに更新。キレのある直球を軸に138球。2回以降は3安打無失点で試合をつくった。

昨夏はまさかの1回戦負け。先輩の思いを背負う黒木は「先輩の分も思い、投げました」と気合十分だった。1年で左肘をけがして以来調子が上がって来なかったが、春先からの急成長で夏に間に合わせた。

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