慶応(神奈川)が相模原に8回コールド勝ちし、4回戦を突破した。エース小宅雅己投手(2年)が今大会初先発。4回1死満塁のピンチを「(監督の)森林さんに『1点取られてもいい気持ちで投げろ』と言われていたので最低1、2点はしょうがないと思っていた」と落ち着いて脱出。7回7安打無失点6奪三振と好投した。プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(55)の次男、清原勝児内野手(2年)は6点リードの8回2死一、二塁で代打出場し、四球だった。

雅己(まさき)の名前から小宅の愛称は「マッキー」。お菓子が大好きで寮の部屋にはお菓子ボックスを常備する。「チョコ系が特に好きです」。試合前は食べないが「試合後にはミニストップのパフェを食べたりします」と勝利のご褒美もお菓子。ストレスフリーな食生活が、身長178センチ、体重76キロの体形を維持しつつ力強い投球を可能にする要因の1つだ。

すぐにチョコが溶けそうな猛暑の中、戦いは続く。「背番号1を背負っているので、自分ができる限りゼロでおさえて、攻撃にいい流れをもっていけるようにしたい」。甘党のエースが春夏連続の甲子園へ導く。

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