<高校野球山梨大会:東海大甲府6-2駿台甲府>◇24日◇決勝◇山日YBS球場
駿台甲府(山梨)のプロ注目右腕・平井智大投手(3年)の夏は不完全燃焼だった。
優勝を決め、マウンドに輪を作る東海大甲府ナインに拍手を送りながら、いち早く整列した。
試合後は記者の質問に「気持ちの整理がつかない」、「分からない」を繰り返した。準決勝ではセンバツVの山梨学院を撃破。先発し6回148球の熱投を見せた。しかしその代償からか、右手指のマメを割り決勝戦はベンチスタート。「マメの影響はない」と話したが、但田邦之監督(31)は「本人は行けると言っていたけど…ブルペンも見たが、自信を持って送り出せなかった」と明かした。
平井は4点ビハインドの7回から登板し2回を無失点。最速151キロの直球は142キロにとどまった。「投げやすい投げ方を探していた」とフォームも定まらなかった。進路については「将来的にはプロ。でも今は何も決めていない」と答えた。
スタンドから見守った父の淳一さん(53)は「あいさつや気遣いができるようになったのが一番の成長」と感慨深そうに話す。平井は試合後、泣き崩れるチームメートの肩に手をやり声をかけた。不完全燃焼の夏でも成長した姿を見せた平井が、この先のステージで大きく羽ばたくはずだ。【黒須亮】

