春夏通じて初優勝をかけた一戦は、鳥栖工に軍配が上がった。

1回からエースの投げあいとなった。5試合連続先発の鳥栖工右腕、古沢蓮投手(3年)と、神埼清明左腕、鍵山翼投手(3年)が1歩も譲らず。

大接戦の様相だったが、5回に均衡が破れた。鳥栖工が1死満塁から、2番天本陽晴内野手(2年)のスクイズで先制した。毎回走者を出しながら決定打が出なかったが、なんとか1点を先にもぎ取った。

さらに、6回1死二、三塁から、7番藤田陽斗内野手(3年)の左前打で加点。2死二、三塁から、9番松尾明芳内野手(3年)の右越え2点二塁打で突き放すなど、この回打者一巡で一挙4点を奪った。

一方、神埼清明は23日準決勝で延長11回、155球を投げた鍵山が、中1日のマウンドで疲れからか制球に苦しみ、5回で降板した。救援が相手打線を抑えられず炎上した。

◆鳥栖工 1939年(昭14)創立の男女共学公立校。学科は機械科、電気科、電子機械科、土木科、建築科。生徒数は684人(女子45人)。野球部創部は46年、部員59人(マネジャー1人)。甲子園は春夏通じて初出場。主な卒業生は元三池工監督の故原貢氏、J3相模原GK古賀貴大ら。所在地は佐賀県鳥栖市元町1918。原恒久校長。